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瓦の
歴史

屋根にふかれた1枚の淡路瓦。
その向こうには、
はるか3000年の歴史が
広がっていました。

屋根にふかれた1枚の淡路瓦。
その向こうには、
はるか3000年の歴史が
広がっていました。

瓦の
はじまり

普段はなかなか触れることも、考えてみる機会もすくないけれど、私たちの暮らしをずっと守りつづけてきた瓦。
そんな瓦がいる、どこで生まれたのか。
実はまだはっきりとはわかっていませんが、少なくとも今から3000年前頃にはヨーロッパと中国で、屋根に粘土を焼いた瓦を葺くということが始まっていたようです。
人類が自然の力から身を守りためつくりあげた屋根。屋根はいわば建物の傘。
雨や熱を通してもいけないし、高いところにあるのでかんたんに壊れてしまっても困ります。
そんなことを昔の人たちはさまざまに試行錯誤したのだろうと思います。

素材として

強い素材をもとめてゆくうち、やがて人々は「土をかたちづくって、焼きしめる」という方法を発見しました。
「焼き物は人類最大の発明のひとつ」ともいわれるのは、粘土を焼くというきわめてシンプルな方法が、実は金属やセメント、プラスチックなどよりも強いものを生み出すことからです。
土を焼きしめた瓦は、数十年ではほとんど劣化しません。
そうして生まれた瓦は、ヨーロッパ諸国、中国、韓国、東南アジア、そして日本までに広がり、その土地土地の気候や文化にあわせて柔軟に変化してゆきました。
現在も、世界中のあちこちにさまざまなかたちの瓦を見ることができます。
瓦文化が日本にやってきたのは1420年前。仏教とともに、寺院建築の技術として伝わったそうです。
奈良・元興寺には、なんとその当時の瓦がいまだ現役で使われていて、1400年近い時を経てもなお建造物を守り続ける、瓦という素材の強さを証明しつづけています。