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淡路島の
瓦づくり

淡路島の土は、
瓦をつくるために用意された土。

淡路島の土は、
瓦をつくるために用意された土。

はじまり。

淡路島の瓦づくりは1610年、新しいお城を建てることをきっかけに始まったと伝えられています。
この頃はまだ、瓦はお城や仏閣など権威のためのものでした。
この島で瓦づくりが栄えた理由は、江戸時代に瓦が徐々に民衆のものとしても普及するようになると、瓦のように重たいものを運ぶのに海路が便利だった時代、海に面した島の地の利を活かし、淡路島の瓦は島内だけではなく京阪神都市の屋根素材の供給元を担っていたようです。
その後、数十年をかけてこの技術が島内に伝わっていったようです。
瓦づくりには、何をおいても土がいちばん大事、といわれます。

淡路島の
土と海。

瓦づくりには、何をおいても土がいちばん大事、といわれます。
淡路島の粘土は「なめ土」と呼ばれ、粒子がとても細かいために、可塑性(粘土をかたちづくりやすい)や収縮率(焼いた際の縮みが少ない)という点で、上質な瓦をつくる条件がそろっていました。
淡路島自慢の「いぶし瓦」(表面に炭素膜で天然のコーティングを施す、伝統的な銀色の瓦)づくりにも、この土はうってつけの原土でした。
窯の中でいぶしをかける温度と、最高の強度を実現する焼き上げの温度が奇跡的に一致しているのです。
そして誰の目にも明らかなのは、淡路島の土で焼き上げた、いぶし瓦の発色の美しさ。
「白さえ」といわれるこの輝きの美しさは、最高級のいぶし瓦の代名詞となっています。
土と海という豊かな島の恩恵、そして丹念な人の気質が淡路島の瓦くづりを支えてきました。